なまいきな口のききかた(金さんと愉快な仲間たち)
2006年 09月 21日
「山田さん、ぼくが出しといてあげるから」
「タケちゃんわるいな。」
「だーって、金さんも山田さんも、後かたづけしないもん」
「‥」
「だったら、ぼく出しといたほうが楽だから」
「‥すんません。タケちゃんお願い」
「ねぇ、金さんに言っといて」
「お。こんどは、リュウ。 どうした?」
「どしたも、こしたも、伝票むちゃくちゃ」
「水割りの、水ぐらい今晩おごるから、いいのにしとけや」
「山田さんのも、ようにたもんで‥」
「氷もいれたる」
「きょうの出荷まにあうかなぁ?」
「ウィスキィも指いっぽん」
「もう、先輩方はいつもかも‥何年たったら‥」
「ダブルで!」
「ねぇ、阿戸さん。これの意味が判らないんだけど‥」
「あ、酒田にきけ。加工のほうだから」
「酒田。これって、なんの事かいな?」
「えぇっ?山田さん。こんなの判らないの‥ふーん」
「‥」
「山田さん、あんた何年やってるの‥」
バチン!ドスン!
「てめぇ、なに生意気な口きいてやがる!!このボケが!」
「あわわ‥」
ドスッ!
「なめとるんか!こら!」
「あ、阿戸ちゃん‥山田さんが暴力を‥」
「ちゃんだと?“さん”だろが、酒田!それに山田は先輩だろが」
「酒田さん。そりゃ、山田さんおこるわ」
「‥リュウ‥」
「俺ら、とうてい怖くてそんな口きけんわ」
「ほーんと。目上のものに口のききかたも知らんのかいな。
ねぇ、阿戸ちゃん」
「“さん”だろが。山田!」
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