鳥取砂丘 親切なアベックさん
2006年 07月 05日
アベックさんはわれわれが、車を道にもどせないのがわかると、
ロープをとってきてあげると、深夜にもかかわらず、
もときた道を走って行った。
「なーんて親切なんでしょ!」
「遅いなぁ」
「ほんとに、来るんやろか」
来なかったら、たいへんと
もう一回、車を押すと、意外にも道にもどれた。
「アベックとすれ違うと良いがなぁ」
車を走らせると前方からヘッドライトが‥
すれ違いのとき、目をこらして見る。
「さっきのアベックや!」
金さんがあわてて、車をUターンさせる。
「わー!」
ドスーン!
「いかんなぁ。こんどは向こうの側溝に落ちてしまった」
「金さんがひと月で16回事故ったの、なっとくできるわ」
ジュンがもう笑うしかないって顔。
その、笑うしかないって顔をむりやり こらえているのがアベック。
「こんどは、反対側で、ですか‥」
「いやぁ、せっかく借りてきたロープを使おうと思って」
「ハァ。それで、わざわざ‥」
「あほ!すんません。こいつアホやねん」
(あの時、深夜にもかかわらず、たいへん親切にしてもらった、
アベックさん、本当に有難うございました。
また、お名前も聞かず、本当に失礼しました。)
「金さんに運転まかせられんわ。俺、しようか?」
「奈良、おまえは、信号無視ばっかりで免停やろが!」
「なんか、こうやって見ると、山田さんが
まともに見えるから不思議や」
「ジュン!どういう意味や!」
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